仮性包茎の特徴と手術の必要性

日本人の包茎率は70パーセント程度で、そのうちのおよそ80パーセント近くが仮性包茎と言われています。仮性包茎とは平常時は亀頭が包皮に包まれている状態ですが、勃起時や手で包皮をむくことで亀頭を露出させることが可能な痛みを伴わない包茎を指します。

仮性包茎は性行為も普通にすることができるため日常生活において支障はありませんが、基本的に包皮に常に覆われている状態なので雑菌がたまりやすく、酷い場合には炎症を起こすことがあります。また、日常的に亀頭が露出されていないことから亀頭が刺激に弱いため早漏になりがちです。

仮性包茎は病気ではないため手術の必要性については賛否両論で、炎症を繰り返す場合などは手術が必要ですが、生活に問題無い場合は手術をせずに自分で治すこともできます。その方法は包皮をむくクセをつけて常に亀頭を露出させておくことで、すぐに皮が戻ってしまう場合は市販の矯正器具を利用するのも効果的です。

真性包茎の特徴と手術の必要性

真性包茎とは、仮性包茎と異なり平常時と勃起時のどちらにおいても亀頭を全く露出できない包茎です。真性包茎には大きく分けて2つのタイプがあり、ひとつは包皮をむこうとしても包皮口がとても狭いため亀頭を露出できないタイプで、もうひとつは、包皮の内側と亀頭が皮脂などで癒着してしまっているため剥がすことができないタイプです。

どちらも激しい痛みがあることに加え、真性包茎は亀頭が常に湿った状態となっているため垢が溜まって悪臭を放つことと、雑菌が繁殖しやすく包皮亀頭炎を起こしやすくなり、もちろん性行為を行うことも不可能です。陰茎ガンの発生リスクも高まるなど日常生活に支障があるため、真性包茎の場合は手術で治療することが必要です。

手術は局所麻酔で行われるため術中の痛みはほとんどなく、入院の必要もないため日帰りすることができます。手術の翌日から仕事や入浴することも可能で、術後2ヶ月程度で落ち着くことが一般的です。

まとめ

包茎は見た目ももちろんですが、衛生的にかなり問題があるため何らかの措置をすることが必要ですが、保険が適用される真性包茎手術に対して仮性包茎の手術は保険の対象ではなく、自由診療扱いになってしまうため注意が必要です。

亀頭が露出した状態になると、初めのうちは下着にこすれて痛みや刺激を感じることがありますが、通常1週間程度もあれば自然と慣れるため心配は要りません。精神的なストレスの原因ともなってしまうため、包茎かも、と思ったら早めに医療機関で診断してもらうようにしましょう。